「ポストコレラ」

新秋とはいえ、厳しく暑い日々が続いております。皆様方におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。また、コロナ禍の中、福祉の現場においては感染予防対策をしながらのケアが続いており、心身共に厳しい日々が続いております。日々、感染予防対策を行っていても、福祉施設でクラスターが発生したニュースが後を絶たず、他岸の火事ではありません。

しかし世間では「ウィズコロナ」「アフターコロナ」「ポストコロナ」という言葉が報じられています。

言葉を簡単に整理するとまず、コロナ禍の環境は世間一般が「パンデミック」な状態とします。その環境下に対して「ウィズコロナ」とは、そんな「パンデミック」な状態から、ワクチンをはじめとする特効薬が開発され、新型コロナウイルスを封じ込めるツールを人間社会が手に入れるに至った状態を指します。その次に「アフターコロナ」という言葉があります。これは「ビフォー」に対する言葉で、コロナ禍の前後を意味し、後(アフター)な環境にあっても前(ビフォー)のパンデミックな状態となる可能性がある事を含んでいます。

では、「ポストコロナ」とはどういう意味でしょうか?8月28日に「安部首相が体調不良を理由に首相辞意を表明しました。」今の話題は「次の首相ポスト(後任)は誰か?」という事です、ここでいう「ポスト」は、この「ポスト(後任・以後)と意味しています。よって前(ビフォー)の後(アフター)の一時的な現状を指すものではなく、以前と以後のより大きな変換期を迎えた状態と言えます。

よってコロナ禍の「ポストコロナ」な状態とは、今の生活環境にあるような「三密を避ける」「手洗いの奨励」「マスクの着用」といったガイドライン的な対応の中の生活を強いられる状態ではなく。人それぞれ自身が「人と人」「人と空間」「人と働き方」といった様々な場面を「新型コロナウイルス」と共に自然と認識しながら暮らす環境下の事を指すのではないでしょうか?

「ポストコロナ」は私たち一人一人の心の中にあるのかもしれませんね。

「令和2年7月豪雨」と「ハザードマップ」

7月のブログにて、「九州の大雨・・・災害等発生しないように祈るばかりです。」と書かせて頂きましたが、結果「令和2年7月豪雨」という九州を中心に中国・中部・東北地方等全国を巻き込み甚大な被害を引き起こす大豪雨となってしまいました。令和2年7月31日付で、死者82名 行方不明者4名をはじめとして、家屋の全壊270棟 半壊576棟等した状況で復旧のメドも立っていません。また、1,700名以上の方が避難所生活を強いられています。加えて、被災地各地では、新型コロナウイルス感染も懸念され、実際に感染拡大しつつあります。令和2年7月豪雨は、雨量としても平成30年7月豪雨(西日本豪雨)を超え、年々豪雨等の自然災害の規模が大きくなってきています。

また、熊本県の特別養護老人ホームでは14名の入所者の命が失われるという悲劇もありました。

当該施設では、避難確保計画の策定、それに基づく災害訓練を地域の方々にも協力してもらいがら実施していたとの事。当日も地域の方が駆け付け1階の入所者を2階へ誘導されていた最中に濁流が施設のガラスを突き破りあっという間に水没してしまったとの事でした。

今回の「令和2年7月豪雨」で注目されたのが「ハザードマップ」です。

「ハザードマップ」は「被害予想地図」とも言われ、自然災害の発生を予測し、その被害範囲を地図化(見える化)したものです。1990年代より災害対策のソフト面の整備として今なお進められているものです。しかし、自然に発生する災害の為に発生地点・発生規模の特定が難しく、開発当初より予測を超える災害に対しての有効性が疑問視されていました。また、活用するにしても情報内容の見やすさや情報の硬直化や掲載内容の取捨選択をどうするのか?等の課題も指摘されています。しかし、地図化を進める中で、自然災害発生の度の情報収集やAI技術の進化で、繰り返し各地の「ハザードマップ」の情報は更新され今に至っています。

今回の令和2年7月豪雨の現時点での被害地の被害状況が、「ハザードマップ」に示された浸水想定区域図・土砂災害警戒区域の予想図がほぼ一致しているという結果が国土交通省より報告されています。

これは、「ハザードマップ」の開発更新に関わる関係諸機関の情報の蓄積と、それを予測する技術の向上の成果と言えるのではないでしょうか?。

事業所において、「ハザードマップ」が掲示しているだけになっていないでしょうか?。最新のものが掲示され、職員全員で内容が共有されているでしょうか?。

私たちは、自主避難困難な方々の命をお預かりしている訳ですから、あらゆる手段を活用し、万が一の事態に備える必要があるのではないでしょうか?。

末筆となりますが、今回の令和2年豪雨で被害にあわれた方々にお見舞い申し上げるとともに、尊き命を失われた方々のご冥福をお祈り申し上げます。

「長袖善舞」

本格的な梅雨の時期がやってきました。
九州では大雨が続いています。災害等発生しないように祈るばかりです。

昨年は豪雨または台風が8つも日本に接近し甚大な被害をもたらしました。
特に九州は5つの豪雨または台風が接近し多数の死者・負傷者や家屋の全壊・半壊等、九州地方広範囲に渡って続け様に被害が発生するという事がありました。

年々、自然災害は人智を超える規模で発生し、非常災害対策の重要性が高まっています。
当法人におきましても自衛災害対策本部を立ち上げ隔月に防災委員会を開催しています。
活動としては、年に1回の非常災害訓練。他の月は非常災害対策計画書に基づき、非常災害物品の確認・連絡網の確認・図上訓練等々の取組を実施しています。
また、当法人の住所地にある介護保険関係事業所と連携し、協議会を窓口として、当該市と災害協定を締結し、非常災害時の協力体制について常に連携を取れる体制を構築しています。
災害など起こってはほしくはありませんが、今はどの地域でどのような災害が発生するか予測もつきません。他岸の火事では済まされません。
「長袖善舞・・・長い袖の衣をまとった人のほうが、上手に舞を舞うことが出来る、ということから事前に充分な準備がなされていれば成功しやすいということを表しています。」

常に「長袖善舞」の気持ちを持って日々の訓練と対策に備えたいものです。

 

「緊褌一番」

四半期の最終月を迎えました。4月、5月は「新型コロナウイルス」の影響もあり、前年度対比で利用者数の減や病院からの入所相談減等、経営的には厳しい令和2年度のスタートとなりました。

新型コロナウイルスに関しては全国的に「緊急事態宣言」が解除されました。
しかし、感染拡大リスクがなくなった訳ではなく、全国的には未だ新たな感染者が増えており、第2波・第3波が懸念されています。そこで国民に求められているのが「新しい生活様式」です。

【厚生労働省が5月4日に提言した「新しい生活様式」】

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_newlifestyle.html

職員一人一人の生活の在り方は、それに基づき一人一人が注意をして生活をすれば良いと思われます。しかし、国が提言した「新しい生活様式」のうちで「働き方の新しいスタイル」はおよそ、福祉の職場には馴染みにくいものとなっています。
逆に新たな感染発症を避けるために、より注意深く「感染予防」に務める必要があります。
しかし、現状の状態で勤務時間を含め、勤務時間以外も常に「感染予防」の強い意志を維持し続ける事は、常に緊張をし続ける事に繋がり「気持ちにゆとりがなくなる」「精神的疲労感が蓄積する」等の目に見えない「ストレス」がじわじわと蓄積されているのではないでしょうか?それは、まさに「感染者への対応」に追われる「医療現場」のように報道で見るような情景とはまた違いますが、「感染者は出ないか?」「感染者を出さない方法のケアの在り方とは?」「専門職として日々どう過ごすべきか?」といった「精神的負担」を抱えながら仕事に従事しています。
「緊急事態宣言」が解除された事や長期的な緊張状態から、「気の緩み」が我々の中に芽生え、また、全国的に「感染予防」に対する意識が低下してしまわないか?とても危惧するところです。
せっかく「感染も終息の方向へ」向かっている訳ですから、ここは皆さん「緊褌一番」の気持ちを持つ必要があるのではないでしょうか?
「緊褌一番」とは「気持ちを引き締めて、油断せずに物事に向かうこと。」を意味します。
感染症に限らず、私たちはご利用者様の大切な命をお預かりしています。そのことも忘れず、「緊褌一番」で日々の業務を行っていきたいと思

「雲外蒼天」

5月は「風薫る季節」と言われますね。
春から初夏へと季節が移り行く時期で、過ごしやすい季節とも言われます。
一般的にゴールデンウィークもあり、1年中で一番イベントごとが多い時期とも言われています。

しかし、今年は。。。
「新型コロナウイルス」の感染拡大が未だ終息の見通しも立たず、日本全国に「緊急事態宣言」が発令され「不急不要の外出」「休業要請」「テレワークの奨励」が行われています。
5月という季節の由来とは裏腹に「憂鬱な日々」をお過ごしではないでしょうか?。

医療の現場においては「医療従事者の感染」や「人工呼吸器等の医療機器・マスク・ゴム手袋・防護服等の医療用具の不足」が深刻化して「医療崩壊」を招きかねない事態となっています。

福祉の現場においても、どんな事態でも「ケアや支援」が必要な方々の為に、感染予防を最優先に各事業所にて取り組んでおられることと思います。

当法人と致しましても、当法人のサービスをご利用されている方々が毎年楽しみにされている行事「遊春のつどい」もやむを得ず中止とさせて頂きました。

※「遊春のつどい」とは、平成10年より始まった行事で、冬の期間中、法人各事業をご利用の方々は感染症予防・体調管理等もあり外出する機会が少なくなります。春を迎え若葉も芽吹き桜も咲き過ごしやすい季節を迎えます。しかし、法人各事業をご利用の方々の中には、自ら出向き「春」を感じる機会が少ない方もいらっしゃいます。そういう方も含め、法人の敷地内ではありますが、地域の中学校や保育所の方々にも参加して頂き、交流を深め地域の方々と皆で「春を感じる」「春を慶ぶ」機会として企画している行事。
また、年度初めのイベントとして、法人に所属する職員が一堂に協力して企画・準備・運営する事で、この年度も法人全体で各事業体という枠を超えて多職種協働で何事にも取り組んでいこうという機会として捉えています。

「雲外蒼天」とは、「どんな困難・苦難の時でも 個人・チームがそれに立ち向かい克服する事で、その後には晴れ渡る青空が待っている」という意味です。
皆様、大変な時期ですが、「晴れ渡る青空」の為に、この困難・苦難を乗り越えましょう。